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セル1本の電圧ムラで“動かない”が起こる!今こそ整備で予防を
電動フォークリフト整備担当者様へ|セル電圧のバラつきは突然の停止・性能低下・寿命短縮の原因。鉛・リチウム双方に対応した点検法と整備手順を詳しく解説します。
- ✔ セル1本の劣化が全体に影響する仕組みが理解できる
- ✔ 鉛セルの補水・リチウムの温度管理も含めた対策法
- ✔ 自社整備でできる点検・交換手順が明確に読める
1. セル1本の不調が全体に影響?電圧ムラの怖さ

バッテリセルの電圧ムラは、たとえ1本の劣化でも、充電・放電バランスを崩し、バッテリ全体の性能低下や寿命短縮につながります。電圧が低いセルに充電が集中し過熱、内部抵抗が上昇し、更なる電圧低下を招く悪循環を引き起こします。
2. フォークリフトが突然止まるトラブル事例から学ぶ
現場A社では、鉛バッテリのセル1本が劣化し、使用中に電圧が急落。充電器が停止し、そのままフォークリフトが動かなくなった事例があります。一方リチウムの場合も、温度上昇によりセル電圧が不安定になり、制御停止が起こることがあります。
3. 電圧管理と充電制御装置の連携がカギ
鉛バッテリでは定期的な電圧補正充電と比重測定が有効で、各セルのバランス維持に役立ちます。リチウムバッテリではBMS(バッテリマネジメントシステム)がセルごとの電圧・温度・内部抵抗を監視し、不均衡時には自動調整やアラートを発してくれます。
4. 鉛バッテリの補水とリチウムの温度管理
鉛バッテリでは定期補水と比重チェックが必須で、放置するとセル電圧のバラつきが進行します。リチウムでは、直射日光・高温環境を避け、使用中の温度上昇をBMSでチェックし、冷却・保温対策が寿命延長に効果的です。
5. 自社整備で可能な点検手順とセル交換の注意点
セル電圧の測定は、以下の流れで実施します:
- ✅ **静止状態**でセル電圧をデジタルテスターで測定
- ✅ **放電状態**(負荷下)でも電圧が低いセルは劣化と判断
- 🔄 **セル交換時**はバッテリ全体のバランスを調整・再充電が必要
- ⚠️ **リチウムではBMS再初期化**:電圧バラつき時は冷却後に再学習が効果的
まとめ|“測る→対策→整備→記録”で電圧ムラを防ぎ、安全稼働を維持
症状 | 対応策 |
---|---|
セル電圧差>0.1V | 比重補水 or BMS調整 |
使用中に停止 | 低電圧セル交換+全体充電 |
セル測定 | 静止+放電時の2回計測 |
定期管理 | 毎日簡易点検+月1測定記録 |
電動フォークリフトの稼働停止・性能低下を防ぐには、セル1本の電圧ムラも見逃さず、鉛・リチウム双方の整備と管理を計画的に行うことが重要です。点検ルーチンと整備記録を整えることで信頼性を大幅に高め、安全で安定した現場運用が可能になります。

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