フォークリフトのトラクションモーターブラシホルダ部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

一般の方、同業者の方などどんな方でも部品のご相談をお受けします。

1. ブラシホルダの役割と構造とは？

トラクションモーターのブラシホルダは、電動フォークリフトの駆動モーター内部でブラシと整流子を正しく密着させる部品です。ブラシはカーボン製で、整流子と接触して電流を伝え、ブラシホルダが圧力と位置保持の役割を果たします。

2. 火花が多い原因とその見逃せないリスク

火花が増える原因は主に以下のとおりです：

• ⚙️ **ブラシの摩耗や硬化**：接触圧が不十分になるとスパークが増加
• 🔧 **ブラシホルダのばね弱化**：ばね力が落ちることで接触が不安定に
• 🛠 **整流子の汚れや溝付き**：接触面の電気抵抗が上がり発火しやすくなる
• ⚠️ **焼損部品の放置**：発火が続くとホルダやブラシが焼け付き、さらに悪化

3. 焼け臭いニオイの正体とその初期症状

焼け臭いニオイは、ブラシ・ホルダ・整流子の接触部分で発火や高温発熱が起こっているサインです。初期症状として、軽い焦げた匂いや薄い煙が確認できる段階で対応しないと、部品の取り替えや整流子の再研磨が必要になり、修理費用が増加します。

4. 異常が起こったときの応急対応と整備手順

応急対応手順：

• ⛔ **すぐに運転停止**し、電源を切って安全を確保
• 👃 **臭いの元を確認**：ホルダ近辺の焼け跡や焦げ目を目視点検
• 🔧 **ブラシホルダを取り外し**清掃・状態確認（焦げ・へたり・ばね緩み）
• 🧽 **整流子を清掃または軽研磨**し、ブラシの接触面を整える
• 🔄 **ブラシホルダ交換**：摩耗が進んでいる場合、新品または整備済部品を使用

5. ブラシ・ホルダの選定基準と交換タイミング

選定と交換目安：

• ✅ **ブラシの残量**：長さが半分を下回る場合は交換推奨
• ✅ **ばね圧力**：ばね力が新品比で20％以上低下した場合はブラシホルダ交換
• ✅ **メーカー互換型番**で性能保証がある部品を使用
• ✅ **整備済部品の履歴付**：試験・クリーニング済の再生部品なら安心

6. 焼損・摩耗を防ぐための日常点検とメンテ法

点検・メンテナンス習慣：

• ✅ **毎日**：運転前に軽くモーターを回し、異音・臭いをチェック
• 🕐 **50時間ごと**：ホルダ周辺の埃除去、整流子清掃
• 📅 **半年ごと**：ブラシ長・ばね圧・ホルダの傷・汚れ点検
• 📝 **記録管理**：点検内容・作業者・日付をメンテ台帳に記録

まとめ｜“火花・臭い→点検→交換→ルーチン整備”でモーター寿命を伸ばす

症状	対応策
火花が多い・臭い嗅覚	運転停止＋ホルダ点検
応急対応	清掃＋研磨＋ホルダまたはブラシ交換
部品選定	ブラシ残量・ばね圧・互換保証チェック
日常点検	毎日＋50h＋半年＋記録保存

モーター内部の火花や焦げ臭は、接触不良という構造的なトラブルのサイン。軽視するとダメージが拡大し、最悪モーター交換まで発展します。火花・臭いを感じたら即点検・応急対応を実施し、交換・整備ルーチンの徹底でフォークリフトの安全稼働とモーター寿命を守りましょう。