バックホーローダのセンターピボット キングピン部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

一般の方、同業者の方などどんな方でも部品のご相談をお受けします。

センターピボットとキングピンの関係性とは？

センターピボットはバックホーローダの前後車体を接続し、旋回を可能にする重要な構造です。その中でも「キングピン」は、上下方向の荷重を支えつつ旋回をスムーズに行うための中心軸であり、ピボット全体の性能と耐久性を左右する部品です。
このピンが摩耗すると旋回時のブレや異音、アーム位置のズレといった不具合が発生しやすくなります。特に土木現場では負荷の大きい旋回作業が頻発するため、定期的な点検と早期の交換対応が重要です。

キングピンの役割と構造｜旋回精度を支える重要部品

キングピンは、ピボット部の上下を貫通して回転軸を形成する中軸です。車体の荷重を一点で支えながら、左右旋回の支点となるため、素材には焼入れ鋼などの高耐久性金属が用いられます。
また、キングピンと連動するブッシュやシムなどの補助部品も、摩耗や精度に大きく影響するため、セットで点検・交換するのが望ましいです。旋回中に「軋み音」や「車体のふらつき」を感じた場合は、キングピン劣化のサインと捉えて良いでしょう。

キングピンが劣化するとどうなる？症状とリスク

摩耗したキングピンのまま作業を続けると、ピボット部全体のガタつきや、アームの誤動作が起きる可能性があります。実際の現場では、旋回時にアームが想定と異なる方向に振れる事例や、ブッシュが破断してピンが外れるトラブルも報告されています。
これらは整備コストだけでなく、作業中の安全にも直結する問題です。摩耗チェックの際は、ピン径とブッシュ穴径を実測し、許容誤差を超えていないか確認しましょう。少しのズレが数百キロの揺れとして現場に影響します。

部品選定の基礎知識｜適合確認・材質・耐久性

確認項目	内容
機種対応	型番・年式に合うピンかメーカー確認を徹底
材質	焼入れ鋼など耐摩耗性に優れた素材を選択
寸法精度	直径・長さ・スナップリング位置が一致するか確認
付属部品	ブッシュ・シム・グリス穴の有無など含めて判断

キングピンの交換手順｜必要工具と現場での注意点

交換にはピン抜き専用工具（ピンリムーバー）、プレス機、ハンマー、グリスガン、トルクレンチなどを使用します。作業は以下の手順で進めます：
1. 車体を安全に持ち上げ、旋回部分の負荷を抜く
2. キングピン固定ボルトを取り外す
3. 劣化したピンを抜き、新しいピンを圧入・挿入
4. グリス塗布後、固定ボルトを締付トルク規定値で締結
5. 作業後に旋回動作確認とガタつき再チェック
初心者は必ず経験者の指導の下、安全管理を最優先に行いましょう。

整備後のチェックポイントと再発防止策

交換後は、必ず旋回時の動作確認と静止状態でのガタつきチェックを行ってください。また、グリスアップを定期的に実施することで摩耗スピードを抑制できます。
整備履歴を記録しておくことで、次回点検のスケジュールや部品の寿命予測にもつながります。ピン径や使用時間を記載した整備台帳を用意し、現場の整備品質を向上させましょう。新規土木部門では、こうした“見えないトラブル”を事前に防ぐ意識が求められます。