バックホーローダのエクステンデブルディッパ スライダーパッド部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

一般の方、同業者の方などどんな方でも部品のご相談をお受けします。

エクステンデブルディッパとは？｜構造とスライド機能の仕組み

エクステンデブルディッパとは、バックホーローダのブーム先端に設けられた“伸縮可能なアーム”のことです。この機構により、狭い場所でも掘削距離や積み込み高さを自由に調整でき、作業効率が大きく向上します。
その滑り機構の中核を担うのが「スライダーパッド」です。パッドはアーム内壁と摺動部の間に挟まり、滑りと耐摩耗を支えるクッションの役割を果たしています。摩耗が進むと、スライドの動作不良やガタつき、異音などのトラブルが発生しやすくなるため、整備管理が重要です。

スライダーパッドの役割｜摩耗・性能劣化の原因とは

スライダーパッドの主な役割は、金属同士の直接接触を防ぎ、アーム伸縮の滑らかさを保つことです。素材はナイロンや高強度樹脂、場合によってはブロンズ系が使われますが、使用環境や作業内容によって最適な材質が異なります。
摩耗の原因には、長時間使用による摩擦、砂や泥の侵入による削れ、潤滑不足、荷重の偏りなどが挙げられます。パッドが削れると摺動面に遊びが生じ、アームのブレや負荷の増加につながります。放置しておくと、アーム全体の変形や、内部部品へのダメージも発生しかねません。

交換時期の見極め方｜滑り不良・異音・亀裂がサイン

スライダーパッドは消耗品です。劣化が進行すると、以下のような症状が現れます：
・スライド動作時の引っ掛かりや重さ
・異音（ギシギシ・ガリガリ音）
・パッドの表面に亀裂や欠けがある
・摩耗により厚みが明らかに薄くなっている
・作業時にアームが“ビビる”ように震える感覚がある
これらの兆候があれば、早急に点検・交換を検討してください。新規事業部門では、整備履歴が曖昧な中古建機を使うことも多いため、導入直後の初期確認がとくに重要です。

パッド部品の選定方法｜材質・サイズ・互換性を解説

確認項目	内容
材質	使用環境に応じてナイロン・樹脂・ブロンズなどを選択
サイズ	長さ・厚み・ボルト穴位置などを実測し機種と照合
互換性	メーカー純正と互換部品の適合リストを確認
摩耗許容範囲	使用前に摩耗限界厚を確認。再利用品は慎重に選定

実際の交換手順｜必要工具と作業時の注意点

スライダーパッドの交換作業には、次のステップが含まれます。
1. アームを固定し、パッド取り付け部を露出
2. 古いパッドのボルトを外し、部品を取り外す
3. 新しいパッドの取付位置を調整し、ボルトで固定
4. 摩擦軽減用のグリス塗布、動作確認
作業時は必ず安全を確保し、重機の誤動作を防止する措置（油圧ロックなど）を講じてください。また、取り外したパッドの摩耗状態を記録しておくことで、今後の交換時期予測にも役立ちます。

継続的なメンテナンスのコツと在庫管理のポイント

スライダーパッドの摩耗は日々の作業によって進行するため、月1回の簡易点検と、500時間毎の詳細点検を習慣づけましょう。また、常備用の予備パッドを1セット保持しておくことで、現場トラブルへの即時対応が可能になります。
整備管理体制として、部品交換履歴・摩耗状態の記録表や、在庫状況の一覧表を導入することをおすすめします。新規土木部門においても、こうしたデータ管理を整備初期から行うことで、無駄な経費削減と現場の安定稼働が実現します。