ラフテレーンクレーン/オールテレーンクレーンの旋回減速機(遊星+ワーム)部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

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旋回トラブル、部品交換で即改善!遊星+ワーム減速機の整備術
ラフター・オールテレーンクレーン現場責任者様へ|異音・トルク低下の初期兆候から減速機構への対処法を、部品選定から整備頻度まで完全ナビゲート
- ✔ 異音・重たさ・トルク低下などの初期サインを見逃さない
- ✔ 遊星+ワーム構造の機能と「なぜ壊れるか」を解説
- ✔ 部品選定・交換作業・運用管理まで一貫アドバイス
1. 減速機異常の「初期症状」から読み解く交換タイミング

減速機の初期故障は“重さ”や“異音”として現れます。旋回操作で重く感じる、ギーギーと異音がする場合、遊星ギアの歯欠けやワームギアの摩耗・焼き付きを疑いましょう。放置すると更に負荷がかかり破損が進行します。異音の聞こえ始めた時点で点検・交換検討を開始するのが重要です。
2. なぜ遊星+ワーム構造が使われるのか?構造解説
遊星とワームを組み合わせる構造は、コンパクトながら大きな減速比を得られる点が特長です。遊星歯車でトルク伝達、ワームで高い減速比と自己ロック性が確保されます。この構造の複雑さゆえ、歯車一部が摩耗や破片の影響を受けやすく、グリス循環不良が命取りになります。
3. 減速機の性能を引き出すグリス・オイル管理術
潤滑不良は減速機トラブルの主原因です。日常的な栄養補充が不可欠で、推奨メンテナンス内容は:
- 🔧 使用グリス・オイルはメーカー指定品+耐荷重性/耐熱性に適合
- 🛢 初期運用後50時間で完全グリス交換と汚れ除去
- 📆 以降100時間ごとの定期給油+キャニスター清掃
これにより軸受・ギア寿命が約1.7倍延び、異常発生頻度と整備コストが大幅に減少します。
4. 実作業で押さえるべき交換工程と調整のコツ
減速機交換のポイント:
- ⛔ 作業前に旋回部を完全停止・ブーム固定
- 🔧 外装・カバーを丁寧に外し、内部構造を露出
- 🧼 ギア・軸受・ケース内を清掃、摩耗・欠け確認
- 🧩 新品/再整備部品を正位置へ装填
- 🧴 指定グリス・オイルを規定量注入
- 🔩 ボルトはトルク管理を徹底、安全カバーを元に戻す
- 🚫 旋回テストで異音・滑らかさを確認
最終テストでは、全360度で巻き取りにムラ・ブレーキ感のバラつきがないか確認が必須です。
5. メンテ頻度と部品寿命を延ばす運用ルール
長期にわたって安定運用するためのルール:
- 📋 異音や重みを感じたら即記録&点検
- ✅ 50h・100hごとの定期グリス・点検 + ログ化
- 🧮 重負荷作業前後に目視・手回しチェック
- ⚠ 不具合があれば直ちに交換検討し異常拡大を防ぐ
これらを実施すると、寿命が約1.8倍に延び、旋回トラブル発生率が大幅減少します。
まとめ|“選定・整備・運用ルール”で旋回性能をガッチリ維持
課題 | 対応策 |
---|---|
異音・トルク低下 | 即分解点検+部品交換 |
部品選定 | 新品=安心/中古=整備済+コスパ |
交換作業 | 清掃+指定グリス+トルク管理+テスト |
運用ルール | 50h/100h点検+ログ+負荷前チェック |
旋回性能は現場の安全性と効率に直結します。部品選定・整備・運用の3点セットで対策すれば、クレーンの旋回は滑らかに、安全に保たれ、コスト効率も高まります。ぜひ、標準整備フローにご活用ください。

建機機械の部品販売

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