スキッドステアローダーのハイドロスタティックポンプ(デュアル回路)部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

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スキッドステアの駆動力を支える!ハイドロスタティックポンプの仕組みと整備法
デュアル回路ポンプの機能と構造をわかりやすく解説!操作性と安全性を確保するために必要な整備知識とは?
- ✔ ハイドロスタティック駆動の基本が理解できる
- ✔ デュアル回路ポンプの整備手順を紹介
- ✔ 故障トラブルの兆候と対策がわかる
駆動系の心臓部|ハイドロスタティックポンプの全体像

ハイドロスタティックポンプは、スキッドステアローダーの走行と旋回を制御する動力の中心部です。エンジンの回転力を油圧エネルギーに変換し、モーターへと伝達する役割を担っています。
特にスキッドステアは左右の車輪を個別に駆動・制御する必要があるため、精密かつ高性能な油圧制御が求められます。ポンプの状態が悪化すると、走行不良、片側旋回、操作の鈍さといったトラブルが発生します。こうした機能低下を防ぐには、定期的な点検と適切な部品交換が不可欠です。
なぜデュアル回路が選ばれるのか?メリットと仕組み
デュアル回路とは、左右の駆動をそれぞれ独立した油圧ラインで制御する方式です。これにより、以下のようなメリットがあります:
・左右輪の回転数を独立して調整できるため、スムーズな旋回が可能
・片側の油圧トラブルが他側に影響しにくく、安全性が高まる
・加減速やストップ時の応答性が向上し、操作性が格段に良くなる
このような特性により、近年のスキッドステアローダーではデュアル回路型のポンプが主流となっています。構造としては、2つの可変容量ピストンポンプが一体になっており、それぞれが独立したモーターを制御します。
操作不良を招くポンプの劣化症状とその予防
ハイドロスタティックポンプの劣化が進行すると、操作応答が鈍くなったり、異音や油漏れが発生するようになります。具体的には以下のような症状が初期サインです:
・走行時にエンジン回転数は上がるが、機体が動かない
・旋回時に片側の反応が鈍い
・操作レバーの感触が軽すぎるまたは重すぎる
・ポンプ本体からオイル滲みが見られる
これらの症状を放置すると、最悪の場合ポンプ内部が破損し、高額な修理が必要となることもあります。定期点検時にはオイルの透明度・フィルターの状態・騒音の有無などを確認し、早期整備を心掛けましょう。
整備現場で多いトラブルとその対処法
整備現場では、「片側しか動かない」「操作が急に重くなる」といったトラブルがよく見られます。その多くは、ポンプ内部の摩耗・シール不良・吸引不良によるものです。
トラブルを未然に防ぐためには、以下の点に注意しましょう:
・純正品または完全互換部品を使用する
・交換前にポンプ周辺の清掃を徹底する(異物混入防止)
・オイル交換時にエア抜き作業を確実に行う
・新旧ポンプの仕様確認(吐出量・回転方向・取り付け寸法)
また、交換後のテスト走行では、通常操作に加えて急停止・急旋回などの負荷動作も確認し、異常がないかを慎重にチェックします。
ポンプ部品の型番確認と適合チェックリスト
ポンプを交換する際には、適合確認が最も重要です。以下の項目をチェックしておくと、部品ミスマッチによる再トラブルを防げます:
・ポンプのメーカー名と型番(ラベルまたは刻印で確認)
・ポート位置とサイズ(吸入・吐出)
・シャフト径とスプライン形状
・取付フランジのボルトピッチ
・回転方向(CW/CCW)
・吐出量と圧力仕様
これらの情報は、整備前にメモや写真で記録しておくと、部品の手配がスムーズになります。なお、デュアル回路ポンプでは左右それぞれの仕様確認が必要な場合もあるため、必ず両側の仕様を確認しておきましょう。
メンテナンス後の操作性向上実例
ある建設会社では、旋回時に片側が極端に遅くなるという症状でポンプを調査したところ、片側のポンプが摩耗し吐出量が低下していたことが判明しました。
新品の互換ポンプに交換したことで、左右の動作バランスが回復し、操作性も大幅に改善。作業効率も従来比で約15%向上しました。
このように、ポンプ整備は単に故障を直すだけでなく、操作性・燃費・作業効率にも直結する重要なメンテナンスです。定期的なチェックと、異常を感じた際の早期対応が現場の安全性・生産性を守る鍵となります。

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