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油圧漏れを防ぐ!モーターグレーダー用シリンダシールの構造と役割を徹底解説
油圧シリンダのトラブルは現場に直結。シール構造を正しく理解し、部品選定・点検・交換の基本を身につけましょう。
- ✔ リフト/スライドシリンダの構造に合わせたシール設計
- ✔ トラブルの予兆を早期に見抜くチェックポイント
- ✔ 整備・交換の実務に役立つアドバイスを紹介
シリンダシールとは?基本構造と働き

油圧シリンダにおける「シリンダシール」は、内部の作動油を漏らさず密閉するための重要な部品です。
リフトやスライドの動作を支えるシリンダは、ピストン・ロッド・シリンダ筒から構成され、その隙間を埋めるようにOリングやUパッキンなどのシール材が装着されます。
シリンダシールの主な役割は次の通りです:
・油圧を保持する
・外部からの異物混入を防ぐ
・摩耗粉の内部拡散を抑制する
これにより安定した油圧制御と長寿命運転を実現します。
モーターグレーダーにおける使用箇所と目的
モーターグレーダーでは、ブレード昇降用のリフトシリンダ、ブレード横移動のスライドシリンダ、ステアリングや車高調整に関わる各種油圧機構にシリンダが使われています。
これらに使われるシールは、作動範囲や圧力条件に応じて設計が異なり、複数のシール(ロッドシール、ピストンシール、ダストシール等)が組み合わされています。
目的ごとに最適化されたシールが使用されており、部品交換時には使用箇所に応じた材質・サイズの確認が必須です。
油漏れを防ぐシール材質の種類と特性
代表的なシリンダシール材質には以下のものがあります:
・NBR(ニトリルゴム)…耐油性に優れ、汎用性が高い
・FKM(フッ素ゴム)…高温・耐薬品に強く、過酷環境向き
・PTFE(テフロン)…低摩擦・耐薬品性が高く、滑らかな動きに適す
・PU(ポリウレタン)…耐摩耗性が高く、衝撃負荷に強い
使用条件に応じて適切な材質を選ぶことが、油漏れや早期劣化を防ぐカギになります。
摩耗・劣化時の症状とトラブルの前兆
以下のような症状が見られた場合、シリンダシールの摩耗や破損の可能性があります:
・油圧の低下または不安定な動作
・作動中に油がにじむ、噴出する
・シリンダロッド表面に油膜がない、または乾いている
・異音や不自然な摩擦感がある
これらの症状は早期に対処すれば部品破損や油漏れによる重大トラブルを防げます。
整備時にチェックすべきシールの要点
整備時には以下の項目に注意して点検を行いましょう:
・Oリング・バックアップリングの変形や切れ
・リップシールの欠損・すり減り
・ピストンとロッドの表面に傷や段差がないか
・取付部周辺の油汚れやにじみ
点検後は、使用環境や稼働時間を基に交換時期を判断し、適切な部品選定を行うことが重要です。
適合部品の選定と交換作業の注意点
シリンダシールの交換時は以下のポイントに注意しましょう:
・使用機種ごとの型番やシール寸法を正確に確認する
・キット品を使用する場合、構成内容と互換性の確認を行う
・取り付け時にシールを傷つけないよう専用工具を使用する
・組み付け後は空運転でシール圧着の確認を行う
これらを実践することで、シール不良による再発や油漏れリスクを最小限に抑えることが可能です。

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