ブルドーザーのリンクアセンブリ（シールリンク）部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

一般の方、同業者の方などどんな方でも部品のご相談をお受けします。

1. リンクアセンブリ（シールリンク）の構造と役割

リンクアセンブリとは、ブルドーザーの履帯（トラック）を構成するリンク同士をピンとブッシュで連結したもので、走行力を伝える重要なパーツです。特にシールリンクは、内部への異物侵入を防ぐためのシールが装着された仕様で、耐久性とメンテナンス性を大幅に向上させています。リンクピンが回転せずに摩耗すると、ガタつきや異音の原因となるため、適切な診断と定期的な交換が必要です。

2. シールリンク不良によるトラブル症状と診断ポイント

• 走行中に「カタカタ」と異音が発生する
• 履帯が左右どちらかに偏る／歯飛びする
• リンク部に赤錆が出る、オイル漏れがある
• リンクピンの動きが硬い／スムーズでない
• リンクブッシュが楕円摩耗し、駆動が不安定

これらはリンクピンとブッシュの摩耗、あるいはシール劣化に起因します。現場での点検は、リンク間のガタ測定、走行音の確認、油分の有無などにより判断します。

3. 新品と再生リンクアセンブリの比較と選定のポイント

項目	新品リンク	整備済リンク
リンクピン／ブッシュ	完全新品	交換・再挿入された再利用品
シール性能	オイル保持性が高く長寿命	再使用シールはやや劣化
用途	重作業・長時間稼働向け	予備機・短期稼働向け
コスト	高	低コストで在庫活用可能

新品は信頼性が高く、大型ブルドーザーや本機運用に最適です。一方、整備済品はコストパフォーマンスが高く、現場の予備パーツとして非常に実用的です。

4. リンクアセンブリ交換手順と整備士向けアドバイス

1. 機体を完全に持ち上げ、トラックを外す
2. リンクアセンブリ部を切断またはピンを抜いて分解
3. 新しいリンクを装着し、ピンを圧入（専用工具推奨）
4. 全体を再度組み上げて、張力を適正に調整
5. 試運転後に走行音・偏り・油漏れを再確認

リンクの張り過ぎ・緩みはどちらも摩耗を早める原因となるため、テンション調整やグリース封入も整備の要点となります。

5. 当社リンクアセンブリの特長と提供体制

• 主要ブルドーザー型式用リンクを豊富に在庫
• 新品・整備済みともに試験済、即納体制
• シールリンク対応・非対応どちらも選択可能
• 型式・写真・長さでの照合サービスあり

「ピンのサイズが合わない」「ブッシュの種類が分からない」などの初歩的なご相談から、現場ですぐに使えるリンク提案まで、専門スタッフがサポートいたします。

6. Q&A：リンクアセンブリ整備の疑問と注意点

Q. ピンやブッシュだけの交換は可能？
→ 可能ですが、専用プレスと技術が必要です。アセンブリ単位の交換がより確実です。

Q. シールリンクでないとだめ？
→ 使用環境によりますが、粉塵や水分が多い現場ではシールリンクが推奨されます。

Q. サイズが合うか不安です
→ 型式・ピッチ・リンク数・現物写真をお送りいただければ、互換確認いたします。

リンク部の劣化は、作業効率と安全性に直結します。確実な部品選定と計画的な整備で、ブルドーザーの走行性能を最大限に引き出しましょう。