ラフテレーンクレーン/オールテレーンクレーンの油圧ロックバルブ部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

部品販売のお問い合わせ
一般の方、同業者の方などどんな方でも部品のご相談をお受けします。


クレーンの“保持不安定”は危険信号!油圧ロックバルブで安定&安全を即回復
ラフター・オールテレーンクレーン現場責任者様へ|油圧が抜けてブームやアウトリガが下がる…そんな“保持トラブル”を未然に防ぐロックバルブ整備ガイド
- ✔ 油圧ロックバルブの構造と動きが分かる
- ✔ 異常時の兆候と初期対応策を明確に
- ✔ 部品選定・交換手順・点検計画を徹底ナビ
1. 油圧ロックバルブの役割と構造

油圧ロックバルブは、クレーンのブームやアウトリガ・シリンダなどが作動後に浮き上がったり落下したりしないよう、**油圧を一定に保つ安全装置**です。構造はメインボディ・内部のスプール・スプリング・シールで構成され、油圧がかかるとスプールが閉じて流路を止め、油圧低下を防ぎます。特にブーム保持中に重要な役割を担います。
2. なぜ安全装置として重要なのか?
もしロックバルブが劣化すると、ブームやアウトリガがじわりと下降する“保持不良”が発生し、**作業精度の低下や重大な転倒事故リスク**につながります。油圧保持能力は現場の命綱とも言え、常時作動状態を確認し、トラブルの初期兆候を見逃さない対策が不可欠です。
3. 不具合時に現れる症状と初期対応策
ロックバルブの劣化は早期に発見できれば事故回避につながります。下記をチェックしましょう:
- 🛠 ブームを保持中に数ミリずつ沈み込み → 油圧漏れの兆候
- 💧 バルブ本体や配管から微量のオイルにじみ
- 📉 油圧計の振れが急に大きくなる → ロック不良
こういった兆候を確認したら、**即時ピンチェックと整備スケジュール優先化**が必要です。
4. 新品・再生部品の選定基準と違い
選定時の注意ポイント:
- 適合仕様:型番・圧力特性が純正または推奨品と一致
- 内部スプールの動き:新品はスムーズ、整備済は分解・クリーニング済を確認
- シール部品の保証:中古含め、シール交換・耐圧テスト済の証跡があるか
- 価格と信頼性:新品=最高信頼/整備品=コスパ重視だが整備履歴重視
新品は高性能と保証付き。整備済品もコスト50~70%減で、履歴が明確なら安全に使えます。
5. 交換作業時の注意点とテスト方法
交換手順と注意点:
- ⛔ 作業前に油圧OFF・ブーム・アウトリガ固定
- 🔧 古いバルブを慎重に取り外し、内部・配管を清掃
- 🛠 新バルブを指定トルクで取り付け、圧力漏れ確認
- 🚿 油圧を戻して差圧チェック・油圧計確認
- 🔁 ブーム・アウトリガの保持テスト:30分以上保持変化なしを確認
完了後は**保持に変化がないか24時間以内も再確認**してください。
6. 点検スケジュールと整備ログ管理のすすめ
整備ルールとして以下を定着させましょう:
- ✅ 毎稼働前:油圧計の振れや異音確認・にじみチェック
- 🕒 100時間ごと:バルブ脱着・圧力テスト・清掃・シール交換
- 📄 作業ログ化:油圧値・交換履歴・圧力試験値を記録
- ⚠ シフト交代時に保持性能を共有し、継続性を担保
この取り組みにより、油圧ロックバルブの寿命は約1.8倍に延び、不意の保持トラブルも激減します。
まとめ|“選定・施工・点検ルール”で保持性能と安全性を維持
症状 | 対応 |
---|---|
じわり沈み・油漏れあり | 即点検+ロックバルブ交換 |
部品選定 | 新品=即安心/整備済=手軽&明記履歴 |
交換作業 | 清掃+漏れ確認+保持テストの3点徹底 |
定期点検 | 毎日+100h+ログ+交代共有 |
油圧ロックバルブはクレーンの“停止保持”に関わる重大部品です。「じわり落ちる」などの兆候を見逃さず、**良品選定・正確施工・点検習慣**の三本柱で現場の安全性を確保しましょう。

建機機械の部品販売

ユンボやフォークリフトの部品をお届け
全メーカーの部品を全国に販売できます。カタログが無い方には、有料でお送りすることも可能です。
建機レンタル会社様、建設会社様、物流会社様、建機修理会社様など、同業者の方でもお気軽にご連絡下さい。

