ダンプトラック(オフハイウェイ)のチルトシリンダ パッキン/ロッド部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

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管理者必読!油漏れを防ぐチルトシリンダパッキン管理のポイントとは
オフハイウェイダンプのチルト機構でよくある油漏れ。原因の8割がパッキン劣化とロッド摩耗によるもの。管理者ができる予防整備のポイントを解説します。
- ✔ 漏れを防ぐ材質選定と交換目安の知識
- ✔ 点検・潤滑・記録の管理で事故ゼロへ
- ✔ 故障事例から学ぶ油漏れの回避策
オフハイウェイダンプのチルトシリンダ構造概要

オフハイウェイダンプトラックに搭載されるチルトシリンダは、運転席や荷台の角度調整を担う油圧装置の一部です。
構造は主にシリンダチューブ、ピストンロッド、パッキン(シール)、エンドキャップなどで構成され、内部に封入された作動油の圧力でチルト動作を行います。
油圧が高圧である分、シール性が損なわれると油漏れや動作不良につながるため、パッキンとロッドの管理が非常に重要です。
漏れを招くパッキン劣化の原因と傾向
パッキンの劣化原因は多岐にわたりますが、主に以下の3点が挙げられます:
1. 長期間の使用による材質疲労・硬化
2. 適切なオイル管理がされていないための膨潤・変質
3. ロッド表面の摩耗や傷によるシール面破損
また、外部からの砂塵混入や過度な荷重によってもシールが傷みやすくなります。
漏れを起こす前に材質や環境条件に応じた交換計画が必要です。
管理者に求められる交換判断の知識
整備士だけに任せず、現場管理者が以下の知識を持つことで、不具合の早期発見と事故予防が可能になります:
・チルト作動時に音や振動がないか
・オイルのにじみが外部に見えないか(シリンダ外周)
・ロッド先端のグリス状況や腐食痕がないか
こうしたポイントを日常点検のチェックリストに組み込むことで、異常発見の精度が高まります。
オイル種類・粘度との相性で寿命が変わる
パッキンにはNBR(ニトリルゴム)やFKM(フッ素ゴム)など複数の材質があり、それぞれ耐油性や耐熱性が異なります。
オイルとの相性が悪いと膨潤や硬化が進行しやすくなり、シール性が損なわれます。
また、オイルの粘度が低すぎると漏れやすく、高すぎると摺動抵抗が増えて摩耗が進みやすくなります。
必ず指定された油種を守り、気温変化や負荷に合わせて粘度を調整することが寿命延長のポイントです。
パッキン材質ごとの耐久比較と選定法
代表的なパッキン材質には以下のような特徴があります:
・NBR:標準的な耐油性でコストバランスが良い
・FKM(バイトン):耐熱・耐薬品性に優れ、高温環境でも安定
・PU(ポリウレタン):耐摩耗性が高く、低温でも弾性を維持
使用環境に応じた選定が必要で、寒冷地ではPU、夏場の高負荷作業ではFKMが効果的です。
また、シール構造としてリップ形状やバックアップリング付きタイプなども選定時の判断材料となります。
管理記録と予防交換で事故を防ぐ方法
パッキンやロッドの管理で重要なのは「定期的な記録」と「使用時間ベースでの予防交換」です。
・前回の交換時期と使用時間の記録
・交換理由(摩耗、漏れ、変形など)の分析
・使用オイルの種類と気温条件も記録
これらをエクセルなどで一覧化しておくことで、交換周期の予測が可能になり、トラブル予防に繋がります。
日常点検で異常がなくても、一定期間での予防整備は安全管理上、非常に有効です。

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