モーターグレーダーの大型スラストベアリング部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

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大型スラストベアリングの機能と役割

スラストベアリングとは、主に軸方向の荷重（スラスト荷重）を支えるための部品で、モーターグレーダーのような高荷重かつ繊細な動作が求められる重機には不可欠です。
このベアリングは、回転軸が軸方向に押し付けられた際に、その圧力を分散・支持し、回転動作を滑らかに保ちつつ軸ブレや摩耗を防ぐ役割を果たします。とくに旋回部やブレード昇降部においては、その精密性が作業精度に直結します。

なぜグレーダーに高荷重対応のベアリングが必要か？

モーターグレーダーは道路整備や造成現場など、過酷な条件下で使用される重機です。ブレードを地面に押しつけて整地するため、ベアリングには車重に加えて作業荷重が加わり、常に高いストレスがかかります。
こうした荷重に耐えるため、スラストベアリングは大径化され、かつ高強度の材料（焼入れ鋼やニードル構造）が採用されます。通常のラジアルベアリングでは対応しきれない圧力でも、これらはスムーズに荷重を分散し、機体の操作性を維持します。

使用環境とベアリングトラブルの関係性

大型スラストベアリングは、使用環境によって寿命やトラブルの発生率が大きく変わります。
・高温環境ではグリースの劣化が早まり、潤滑不足に
・湿度が高いとベアリング内で錆が発生
・粉塵の多い現場ではシール部から異物混入の恐れ
これらにより、摩耗・焼き付き・異音といったトラブルが起きやすくなるため、環境に合わせたメンテナンスが必須となります。

寿命を延ばすための日常メンテナンス手順

ベアリングの寿命を延ばすには、日常点検と定期的なメンテナンスが重要です。以下のような手順を推奨します：
・可動部の異音や振動のチェック
・給脂タイミングの管理（作動時間や環境に応じて）
・シール部の破損や油漏れの確認
・トルク負荷時の軸の動きに注視
これらを日常点検として実施することで、突発的なトラブルを未然に防ぎ、稼働効率を高めることができます。

破損・異音が出たときの対処法と実例

実際に「走行中に金属音がした」との報告があった現場では、調査の結果、スラストベアリングのレース割れが原因でした。
このようなトラブルは、早期に異音や振動として現れるため、初期段階で気づければ大きな損傷を防げます。ベアリング交換には対応品番の確認と、高荷重対応品を選ぶことが必須です。
交換後は滑らかな旋回性能が復活し、オペレーターからの満足度も高かったとのフィードバックがありました。

整備履歴管理のコツと部品選定の注意点

ベアリングの寿命を適切に把握し、整備の効率を上げるには履歴管理が欠かせません。
・整備時期、使用時間、環境記録を残す
・使用ベアリングの品番と型式の記録
・交換後の使用感・異常有無をフィードバック
また、部品選定時は互換品を使う場合でも、荷重性能・耐熱性・シール構造の確認が必須です。
トラブル予防には整備記録と連動した予防保全が最も効果的です。