油圧ショベル（バックホウ）の可変ピストン式メインポンプ部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

一般の方、同業者の方などどんな方でも部品のご相談をお受けします。

1. 可変ピストン式メインポンプの基本構造と劣化メカニズム

可変ピストン式メインポンプは、油圧ショベル（バックホウ）において二次側の油量と圧力を調整しながら作動油を送る重要部品です。内部には複数のピストンと可変制御バルブを備え、高圧・高流量に対応します。劣化の原因は摩耗、シールの硬化、異物混入による傷付きやバルブ動作不良など。これらが進行すると圧力が安定せず、動作がスムーズに行えなくなり、最悪の場合、油漏れや全体の破損につながります。

実例として、A社の整備現場では、3年使用のポンプでシールの硬化が顕著になり、圧力維持が困難になった事例があります。この症状を放置すると本体交換が必要になり、費用も時間も大幅に増大します。

2. 中古部品の性能を見極める技術者チェックポイント

中古ポンプを安全に使うには、性能検査が必須です。以下はチェックポイント：

項目	確認内容
圧力試験	メーカー基準以上の最大圧力を維持できるかテスト
流量試験	適正な最大流量を確認
シール状態	漏れ・硬化・劣化がないか視覚および触診検査
バルブ動作	スムーズに可変動作するか確認
外観・腐食	亀裂や錆の有無をチェック

これら検査をクリアしたポンプは、新品と比較しても信頼性に大きな差はありません。当社では技術者が目視・試験機による性能評価を行い、合格ラインの部品のみ販売しています。

3. 整備士が語る「良い中古ポンプ」と「危ないポンプ」の見分け方

整備現場では、中古ポンプの善し悪しが一目で分かる経験則があります。ポイントは以下：

• 液だれの跡があるものは簡易補修の可能性が高い
• シール交換歴が明記されている製品は信頼できる
• 分解整備の跡が綺麗であれば技術者による丁寧な整備が行われている
• ポンプ底面に「Tested」や「Certified」の刻印があると安心

例えば、B修理工場では「再シール済み」「圧力試験合格」「再塗装済み」のマークがあるポンプだけを仕入れ、稼働率向上に成功しています。これも信頼できる中古部品の証左です。

4. 分解・洗浄・再組立ての基本フローと注意点

整備フローは以下の通りです：

1. 分解：ボルト・ホース・バルブを慎重に外す
2. 洗浄：旧油と異物を完全に除去し清浄度を確保
3. シール交換：純正相当製品または高品質代替品を使用
4. 潤滑・組立て：推奨グリース・トルク値で組み付け
5. 性能確認：圧力・流量・温度上昇の確認試験を実施

注意すべきポイントは「異物混入の防止」と「トルク管理の徹底」です。特に洗浄後の組み付けではゴミやホコリが混じりやすいため、クリーンルームや清浄度高い環境で作業しましょう。また、規定トルクを逸脱するとピストン打痕やひずみの原因につながりやすいため、トルクレンチを必須 toolingとして使ってください。

5. 当社が提供する整備済み中古ポンプの特長

当社の整備済みポンプは、以下の特長があります：

• 整備士による100％分解・清掃・シール交換・試験実施
• 圧力・流量の実車同等テスト環境で合格品のみ出荷
• 再塗装・防錆処理済みで長期稼働に最適
• 交換後のアフターサポート：初期不具合時の相談対応

実際にC現場では、当社の中古ポンプ導入によりダウンタイムを平均30％削減、1台当たり平均40時間の稼働増という実績があります。修理業者からも「安心して現場に導入できる品質」と高評価をいただいています。

6. 調達から取り付け後のメンテまで徹底ガイド

整備済み中古ポンプを最大限活用するためには、以下の流れを徹底してください：

• 【調達時】性能検査記録付き製品を選ぶ
• 【交換作業】清潔な環境・規定トルク・新品接続油を使用
• 【運用初期】500時間または1週間点検推奨：オイル漏れ・異音・圧力変動を確認
• 【定期メンテ】使用量に応じて6か月ごとに圧力・流量試験を再実施

これらを守ることで、ポンプの稼働寿命を最大限に延ばし、長期稼働を実現します。適切な運用マニュアルの整備もお忘れなく。