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荷台トラブルを未然に防ぐ!シリンダピンとアウタブッシュの基礎知識
ダンプトラックの荷台を支える重要部品「シリンダピン」と「アウタブッシュ」。その構造・役割・管理の基本を整備初心者にもわかりやすく解説します。
- ✔ ガタの原因となる摩耗とその予防策
- ✔ 整備士に聞いた点検のコツと交換基準
- ✔ トラブル事例と現場での改善対応を紹介
シリンダピン・アウタブッシュとは?定義と構成

シリンダピンは、油圧シリンダの両端をフレームやアームに固定するための支点ピンです。一方、アウタブッシュはこのピンと筒状の穴の間に挿入される摺動部品で、摩耗軽減と可動部の滑らかな動作を支えます。
これらは高荷重下で繰り返し作動するため、摩耗に非常に強い素材や潤滑設計が求められます。主な材質には焼結ブロンズ、硬化スチール、合成樹脂などが用いられます。
ダンプトラックの昇降機構における役割
オフハイウェイダンプの荷台昇降には強力な油圧シリンダが使用され、その付け根を支えるのがシリンダピンとブッシュです。
この2つが適切に固定・潤滑されていないと、荷台昇降の速度や安定性に影響を及ぼし、最悪の場合は荷台が傾く・昇降不能になるといった重大トラブルに繋がります。
したがって、点検・整備においては最重要パーツの一つとして扱われています。
摩耗・ガタつきの発生原因とその兆候
主な摩耗要因は以下の通りです:
・潤滑不足(グリス切れ)
・ピンやブッシュの材質不適合
・シリンダとアームの芯ズレ(偏荷重)
・外部異物の混入(砂、泥、水)
兆候としては、昇降時の異音(ギシギシ、カンカン音)、ピン周囲の油にじみ、ブッシュ外周の変形・浮き上がりなどが挙げられます。
部品選定で押さえるべき材質と形状のポイント
選定時には、次のような仕様チェックが必要です:
・使用環境(高温・低温・高荷重・多砂塵)
・ピン径・長さと公差
・アウタブッシュの内径・外径・溝付きか否か
・使用オイルやグリスとの適合性
たとえば、冬季の寒冷地で使用する場合は低温時でも割れにくい合成樹脂ブッシュ、重負荷がかかる採石現場ではスチール製焼入れピンなど、用途別の最適な選定が不可欠です。
実際の故障事例と整備での対応法
ある採石現場では、荷台の昇降時に異音と動作の遅れが見られ、調査の結果、ピンの摩耗とブッシュ破損が原因と判明しました。
この現場では、摩耗限界を超えて使用したこと、定期グリスアップが不十分であったことが故障要因でした。
整備では、交換時にピン穴の真円度確認、適正締付トルク管理、グリス給脂の徹底指導などを行い、以降のトラブルは大幅に減少しています。
点検・交換のタイミングと作業の注意点
点検は最低でも月1回、稼働時間に応じて週次での確認も推奨されます。
交換の目安は、ピンとブッシュの隙間が0.3mm以上となった場合、または外観で傷・変形が見られた場合です。
作業時はピン脱着用の専用プーラーや圧入工具の使用を推奨し、ハンマー打撃による変形や割れを避けることが大切です。
また、交換後は必ずグリス注入と試運転で異音・動作確認を行いましょう。

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