モーターグレーダーのタンデムアクスル チェーンケース ベアリング部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

部品販売のお問い合わせ
一般の方、同業者の方などどんな方でも部品のご相談をお受けします。


トルク低下を改善した整備実例!チェーンケースベアリング交換の全工程を解説
駆動力の違和感、異音、振動…チェーンケース内部のベアリングを見直すことで稼働性能が劇的に回復。現場で実証された交換手順と整備のコツをお伝えします。
- ✔ 駆動力低下の原因を正確に診断
- ✔ チェーンケース構造とベアリングの関係性を解説
- ✔ 交換によるトルク改善の結果と再発防止策も紹介
駆動力低下の症状と現場での確認事項

ある現場で「上り坂でグレーダーの加速が鈍い」「操縦中に違和感のある振動がある」といった報告がありました。
最初はタイヤ空気圧や油圧系統の確認が行われましたが、問題は解消せず、駆動部に焦点が移りました。
最終的にチェーンケースを開封してベアリングの摩耗が判明し、交換作業へと進むことになります。
チェーンケース内部構造とベアリングの役割
タンデムアクスルのチェーンケースは、駆動力を後輪に分配する重要な機構です。その中でベアリングは、チェーンやシャフトの回転を支え、摩擦を最小限に保つために配置されています。
回転荷重と推進トルクに常時さらされるため、劣化や潤滑不良が発生すると回転抵抗が増し、走行性能の低下を招く要因となります。
ベアリング摩耗が引き起こすトラブル事例
今回のケースでは、ベアリングの保持器が破損し、ローラーの偏摩耗が進んでいました。
その結果、チェーンテンションの不均衡が発生し、車体の振動と推進力の低下が生じていたと考えられます。
ベアリングの摩耗は徐々に進行するため、早期発見には定期的な点検とオイル漏れ・振動の監視が重要です。
整備現場でのベアリング交換手順と使用部品
交換作業は以下の手順で行われました:
1. チェーンケースカバーを取り外し、潤滑油を排出
2. ドライブシャフトを分離し、ベアリング位置を確認
3. ベアリングプーラーで摩耗ベアリングを引き抜き
4. 新品ベアリングを圧入し、適正なグリースを封入
5. 組み戻し後、ケース内にオイルを再充填し試運転
使用した部品は車種専用の高耐久ベアリングで、軸受荷重・速度仕様に適したものが選定されました。
駆動トルクの改善結果と再発防止の工夫
交換後、明らかに加速レスポンスが改善し、特に傾斜地での駆動力が回復しました。
定速走行時の振動も減少し、整備後の稼働テストで燃費の向上も確認されています。
今後は定期点検の際、チェーンケース内部のグリース状態とベアリング温度もチェックするルールが整備マニュアルに追加されました。
日常点検で押さえるポイントと整備記録管理法
日常点検では以下の項目に注意しましょう:
・駆動音・異音の有無
・走行中の左右バランスや加速の鈍さ
・ケースからの油漏れ、潤滑オイルの状態
・整備履歴や交換周期の記録を残す
記録管理にはデジタル管理表や交換シールの活用が有効で、トラブルを未然に防ぐ手段としておすすめです。

建機機械の部品販売

ユンボやフォークリフトの部品をお届け
全メーカーの部品を全国に販売できます。カタログが無い方には、有料でお送りすることも可能です。
建機レンタル会社様、建設会社様、物流会社様、建機修理会社様など、同業者の方でもお気軽にご連絡下さい。

