油圧ショベル（バックホウ）のVGTターボチャージャ部品を販売

油圧ショベル（バックホウ）のVGTターボチャージャ部品を販売。カタログが無い場合には有料にて販売もしています。全メーカーの部品を全国にお届け。

一般の方、同業者の方などどんな方でも部品のご相談をお受けします。

1. VGTターボチャージャの構造と故障の兆候

VGT（可変ジオメトリー）ターボチャージャは、排気流量に応じてタービンのベーン角度を変えることで、過給圧を最適化する装置です。低回転から高回転までスムーズなトルクと応答性を実現する一方、可動部が多くセンサーやアクチュエーターの故障リスクもあります。代表的な兆候は以下の通りです：

• 白煙・黒煙が増える
• 加速不良・パワーダウン
• 燃費悪化
• エンジンチェックランプ点灯（過給圧異常）

これらはターボ本体のベーン固着、センサー不良、オイル漏れなどが原因です。早期の点検と交換判断が重要です。

2. 整備士が確認すべきVGTターボの劣化ポイント

現場整備で確認すべき主な項目：

• アクチュエーター動作の応答確認（手動・診断機）
• ベーンの動き（固着・焼き付き・スス詰まり）
• オイルシールの漏れ・排気側のオイル付着
• シャフトのガタ（軸受け摩耗）

特にベーンの可動不良は排気ブレーキ効果や過給圧制御に大きく影響します。目視だけでなく、診断機によるデューティ比確認も推奨されます。

3. 新品と整備済みVGTターボの違いと用途別選定

項目	新品	整備済み中古
性能	メーカー基準完全維持	整備・調整済で一定保証
ベアリング・ベーン	全て新品部品	使用可能部品を選別交換
コスト	高価格帯	コスト削減に有効
用途	新車同等復旧・長期稼働	予備機や短期稼働の機体

当社の整備済品は、ベーン洗浄・軸受け交換・センサー動作確認を実施し、実働テストを経て出荷しています。

4. 取り付け時の注意点と初期トラブル予防

VGTターボは取り付け・初期運転時のミスがトラブルの元になります。整備時のポイント：

1. エンジンオイル・フィルターを同時交換
2. オイルラインの清掃・詰まりチェック
3. アクチュエーター配線・ホースの接続確認
4. 初回始動時にアイドリングで5分程度暖機
5. 高回転を避けてベーンの動作確認を実施

これにより、初期焼き付きやオイル詰まりなどの不具合を未然に防ぐことができます。

5. 当社のVGTターボ部品提供体制

当社では以下のような対応で高品質なVGTターボチャージャをお届けしています：

• 新品・整備済み品どちらも主要メーカー型式に対応
• 整備記録付き・動作確認済の安心パーツ
• 全国即納体制と型式別適合確認サポート
• 初期不良時の返送・交換保証制度あり

VGT特有の機構にも熟知した技術者が整備しており、安心して現場導入いただけます。

6. Q&A：VGTターボの整備と交換に関するよくある質問

Q. 通常のターボとVGTの違いは？
→ 可変ベーンにより、過給圧がエンジン回転数に応じて調整される点が最大の違いです。

Q. 中古は安全ですか？
→ 整備記録と動作試験済みであれば十分対応可能です。当社ではすべて試験済です。

Q. 診断機がない場合はどうチェックすれば？
→ アクチュエーターの手動操作、アイドリング中のベーン反応などである程度の判断は可能です。

VGTターボはエンジン性能と直結する重要部品。正確な診断と適切な交換で、安心・快適な重機稼働を実現しましょう。