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摩耗や異音を防げ!モーターグレーダーのワームギア&ピニオンの構造と選び方
重機整備士必読。グレーダーの駆動ギアを長く使うための構造理解と実務での整備ポイントを徹底解説します。
- ✔ ワームギア・ピニオンの動作構造を図解で解説
- ✔ 整備時に見るべき摩耗箇所と予兆
- ✔ 適合部品の選び方・整備記録の重要性
ワームギアとピニオンの基本構造とは?

モーターグレーダーにおいて、ワームギアとピニオンギアは主に操舵系やトランスミッション制御部に使用され、動力を滑らかに伝えるための重要な駆動要素です。
ワームギアはねじ状のギアで、軸方向の力を回転力に変換する役割を持ち、ピニオンはそのワームに噛み合って回転する小型ギアです。この2つが正しく噛み合うことで、強いトルク伝達と高い減速比が可能となり、精密な動きが求められるグレーダーの操作に適しています。
モーターグレーダーにおける駆動機構の役割
グレーダーでは、ステアリングの微調整やブレードの精密操作が重要です。その動力を正確に制御するために、ワームギアとピニオンは欠かせない存在です。
油圧モーターから出力される動力をギアボックス内で減速・変換し、最終的に機体の操作に反映します。このように、駆動系部品の一部であるワームとピニオンは、操作の応答性と正確性に大きく影響するため、摩耗や劣化は定期的にチェックする必要があります。
ギアのかみ合わせと回転制御の仕組み
ワームギアは1軸から入力された回転を直角に交わるもう1軸へと伝達します。ワームが1回転すると、ピニオンが1歯だけ動くため、極めて高い減速比を実現できる点が特徴です。
この特性により、スムーズかつ緩やかな回転制御が可能となり、ブレード操作や微細な角度調整に適しています。ただし、かみ合わせが悪いと“ギア鳴り”や振動、部品破損を引き起こす原因になります。定期的なグリスアップと摩耗度の測定が求められます。
摩耗の影響と異音・操作性低下の前兆
ギアが摩耗してくると、噛み合いの精度が下がり「ギア鳴り」と呼ばれる異音や、ハンドル操作時の遊び・がたつきが出始めます。また、振動が手に伝わる、トルクが伝わらないなどの症状も起こりえます。
摩耗初期では油膜が保持されにくくなり、金属摩擦によって急速に損傷が進行する場合があります。異音や操作性の変化に気づいた時点での部品確認・交換をおすすめします。
整備時に注目すべき部位と摩耗測定ポイント
整備時は以下の点を重点的に確認しましょう:
・ワームの山(ねじ部)やピニオン歯先の摩耗
・かみ合い時のバックラッシュ(すき間)量
・ギア表面の傷や焼き付き痕
・ハウジング内の潤滑状態と異物混入の有無
・シールの劣化とオイル漏れ
これらを定期点検することで、ギア破損による大規模修理を未然に防ぐことができます。測定には専用ゲージやダイヤルゲージを使用し、許容値を超えていた場合は早期交換が必要です。
部品交換・選定時のチェックポイント
ギア部品交換時には、
・歯数とモジュール(歯形)
・材質(焼入れ鋼、鋳鉄など)
・取り付け軸径・ピッチ円直径
・左右どちらの回転に使用するか
・純正品番または対応型番
などを確認し、正確に適合する部品を選ぶ必要があります。
適合しない部品を使用すると、トルク不足や過負荷による破損を引き起こす可能性があり、整備記録と連携して慎重に選定することが大切です。

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