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オイルが滲んだら要注意!ホイールシリンダ劣化のサインと整備対策
整備担当者様へ|ブレーキ系トラブルの原因となる油圧ホイールシリンダのオイル滲み。見逃すと重大な故障や事故に繋がります。早期発見から部品交換までの具体策をご紹介します。
- ✔ 滲み・漏れの初期兆候と見極め方がわかる
- ✔ 対応手順や部品交換の流れが理解できる
- ✔ 記録管理と予防点検のポイントも徹底解説
1. なぜオイルが滲む?シリンダ劣化の仕組みと原因

ホイールシリンダはピストンとシールで構成され、油圧を使ってブレーキを作動させます。シールやパッキンが摩耗・硬化すると密閉性が低下し、ピストンの隙間からオイルが滲み出します。また、内部錆や微小傷もシールとの密着不良を起こすため、劣化により漏れが発生しやすくなります。
2. 整備現場で見逃されがちな初期兆候とは?
以下は発見しやすい兆候です:
- オイルが繊維質やホコリを引き寄せる微細沾着
- ピストン周辺の湿り気と点状のオイル滲み
- ブレーキペダルの初動レスポンスの遅れ
- ローターやドラム表面のオイル膜付着によるグリップ低下
これらは漏れの初期段階ですが、気づかずに放置すると大きな故障につながります。
3. 漏れを放置するとどうなる?最悪のケースと対策
放置すると次のようなリスクが現れます:
- オイル漏れの進行でブレーキ圧の低下、制動距離の延長
- ドラム・ローターへのオイル噴き付きによる滑走・事故リスク増
- シール素材の劣化進行により、オイル交換だけで修復不能な場合も有り
- 最悪、ホイールシリンダ完全破損で走行不能に陥る
4. 自社整備で可能なチェック方法と対応手順
応急対応および整備手順:
- 🧰 **必要工具**:ウェス・ペーパータオル、クリーナー、トルクレンチ
- ✅ **清掃前点検**:シリンダ周囲のオイル汚れを拭き取り、再滲み箇所を確認
- ⚙️ **トルク確認**:固定ボルトのゆるみを規定トルクで締め直し
- 🔎 **応急的なシール保護**:クリーナーで錆や汚れを除去し、暫定的な密閉性回復
- 🔄 **部品交換**:シールキットを新しくし、ピストンの状態を確認しながら再組付け
- 🛠 **動作テスト**:ブレーキ作動後に漏れがないか目視と試験走行で確かめる
5. 安全運転を守るための整備記録と交換履歴の管理
点検履歴を正しく管理する方法:
- 📅 **点検タイミング**:使用100時間ごとおよび年次点検時に記録
- 📋 **記録項目**:滲みの有無・ボルトトルク・交換部品のロット・作業者名
- 📊 **履歴の活用**:漏れの頻度や状況を定量化し、交換時期の目安に活用
- ✅ **継続的改善**:点検漏れが常習化しないよう、チェックシートや点検表で管理
まとめ|“兆候察知→応急→整備→記録”で油圧漏れゼロの安心走行へ
症状 | 対策 |
---|---|
オイル滲み・汚れ付着 | 清掃+ボルト増し締め |
シール劣化疑い | シールキット交換+ピストン確認 |
漏れ進行 | 部品交換+漏れ確認試験 |
点検未実施 | 100h+年次点検+履歴記録 |
ホイールシリンダのオイル滲みは、初期段階で発見すれば簡易メンテで対応できますが、放置すれば走行不良や大事故につながる恐れがあります。定期点検と記録管理の徹底で、安全重視のフォークリフト稼働を実現しましょう。

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